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亜鉛の雑学情報その1

1. 体内の亜鉛

1. 体内の亜鉛

成人の人体には、亜鉛が約2000mg存在(日本人の食事摂取基準2020年版より)します。体内分布としては、筋肉60%、骨20~30%、皮膚・毛髪8%、肝臓4~6%、消化管・膵臓2.8%、脾臓1.6%、他に脳、腎臓、血液、前立腺、眼等の臓器にも存在している(*亜鉛欠乏症の診察指針2018より)といわれています。

亜鉛欠乏症の診察指針2018

2. 不足する亜鉛摂取量の実態

2. 不足する亜鉛摂取量の実態

1日あたりの推奨摂取量は、男性11mg(摂取上限値45mg/日)、女性8mg(同35mg/日)なのですが、実際に日本人が食事から摂取している亜鉛の量は、*令和元年国民健康・栄養調査の国民平均値で8.4mgと推計されています。単純な比較は出来ませんが、成人男性推奨量11mgから見ると、2.6mgも足りないという計算になります。理由としては、高亜鉛含有の肉類や魚類をあまり食べなくなった食生活の変化や、高齢による亜鉛吸収率低下、常用する薬の中には亜鉛と反応して消化管からの吸収不良を起こすものもある等原因は多岐に渡るようです。

令和元年国民健康・栄養調査報告

3. 食事からの吸収率

3. 食事からの吸収率

さて、亜鉛の食事からの吸収率は、どうなっているのでしょうか。*日本人の食事摂取基準2020年版によりますと「腸管からの吸収率は約30%」となっています。更に、年齢とともにこの吸収率は低下すると言われており、特に食が細くなってきたと感じた場合は、必然的に亜鉛の摂取量も減少していることに注意が必要です。このように、食事から亜鉛を安定的に摂ることは、全ての世代の現代人にとって、大変難しい環境になりつつあるのが現実のようです。

日本人の食事摂取基準2020年版

4. 水分の吸収率

4. 水分の吸収率

水分の吸収率は、健康な小腸で85~90%、残りは大腸で吸収すると言われています。
亜鉛も水にイオン化して摂取すれば、論理的には食事からの吸収率より、かなり高い率で吸収出来るはずです。しかし、残念ながら、この仮説を裏付ける専門家の公開研究論文等は発見できませんでした。今後、この分野の研究が専門家から一般に公開されるようになるのを期待していきたいと思います。

5. 排泄量からみても明らかな亜鉛不足

5. 排泄量からみても明らかな亜鉛不足

最後に、亜鉛の排泄量と不足量について触れてみたいと思います。
亜鉛は、日本人男性体重60Kgで3.722mg/日、女性体重46Kgで3.062mg/日の排泄を便、発汗等を通じて行っているようです(前述 日本人の食事摂取基準2020年版より)。ここで以下の計算をしてみます。日本人の成人男性亜鉛推奨摂取量は11mg/日、食事からの吸収率30%、排泄量3.722mg/日を式にすると11mg/日×30%-3.722mg/日=△0.422mg/日という計算結果になります。

つまり、きっちり推奨量を食事から摂取しても未だ不足しているということです。
以上から「食事だげで亜鉛を補うことが如何に難しいか・・・」という実態を公的なデータからも読み取れますね。

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