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必須微量ミネラルの銅 脂肪の分解を促進し、活性酸素を抑制、更に動脈硬化の予防にも係る

1 栄養素としての銅の発見

1 栄養素としての銅の発見

1928年、米国の研究者が鉄不足だけで説明の付かない貧血があることに着目し、ラットの実験で発見したのがその始まりと言われています。亜鉛とほぼ同時代の発見のようですね。

2 日本における銅と健康に関する残念な歴史

2 日本における銅と健康に関する残念な歴史

現役世代のシニアの方々は記憶にあると思いますが、何故か戦後の高度経済成長期に日本では銅の錆=「緑青」が猛毒であるという誤解に基づく風評が広まり、1980年代に入ってもその論争が続いていた時代がありました。しかし、1984年に当時の厚生省が動物実験の結果を踏まえ「緑青は無害である」という公式見解発表をしたことで一応この論争に終止符は打たれたようです。

しかし、この20年近くに及んだ銅に対する間違ったイメージは、主に今の年配の方々を直撃しました。なんと、当時1970年代の理科の教科書には「緑青は猛毒である」とはっきり記載があり、幼少期にそのまま刷り込まれてしまった方も多かったのではないでしょうか。その為、現在もなお「銅は体に良くない・・・・」といった誤認を引きずっている方が少なからずいらっしゃるのは、残念としかいいようがありません。亜鉛と同様に、「公害問題」→「原因の1つに重金属」→「これらは全て健康に悪い」という負のイメージ連鎖が当時の銅の風評被害を加速したように感じます。科学的な正しいデータや専門家の研究論文発表も比較的入手しやすいネットが発達した現代ではとても考えられないことですが・・・・

緑青記事参考:日本銅センター

3 あかちゃんの粉ミルクにも添加されている重要な栄養素銅

3 あかちゃんの粉ミルクにも添加されている重要な栄養素銅

しかし、一方でミネラルとしての銅の研究は着実に進み、1983年から乳幼児向け粉ミルクに銅がミネラルとして添加されるようになりました。現在の国内主要メーカーの代表的な粉ミルク製品の成分には銅が 0.32mg/100gも入っています。更に、2004年の健康増進法に基づいて、銅は必須微量ミネラルとして定義され現在に至っているのです。

参考:健康増進法のブログ

4 脂肪の分解を促進、活性酸素抑制、動脈硬化の予防に関与する銅

4 脂肪の分解を促進、活性酸素抑制、動脈硬化の予防に関与する銅

銅は約10種類以上の酵素の活性を中心に体内で様々な働きをします。
その中で今回は「脂肪の分解を助ける」「活性酸素の抑制」「動脈硬化予防」について簡単に触れて見たいと思います。
 ○「脂肪の分解を助ける」・・・・
 2016年に米国エネルギー省ローレンス・バークレー国立研究所が発表
 「銅が脂肪分解の鍵になる働きがあると発表(動物実験)」
 ○活性酸素の抑制
 銅は抗酸化酵素であるSODを構成しているミネラルの1つ。SODは活性酸素除去の働きがある
 ○「動脈硬化予防」
 またSOD酵素には、コレステロール等の過酸化脂質の増加を防ぐ働きもある

何か年配の方々には全て嬉しい話ばかりですね。銅の推奨摂取量はは成人男性0.9mg/日 成人女性0.7mg/日で、摂取上限値は、男性女性とも7mg/日(いずれも日本人の食事摂取基準2020年版)となっています。

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